簡単!カレー教室(カレー粉作り編)

ここはスパイスの世界『スパイシア』。

また見知らぬ旅人が足を踏み入れ、最初の道しるべに何か書かれているのを発見した。

『カレー粉には何種類のスパイスが使われている?』

分からずに悩んでいると、

「カレー粉には大体20~30種類ぐらいのスパイスが使われてるのだ。」

道しるべの隣に立つ大きな木が唐突に喋り出した。

『20~30種類のスパイス…』それを聞くと、

「とても複雑で難しそうだ、、、私に出来るだろうか、、、」と旅人に不安が積もる。

その様子を見てまた木が喋り出す。

「多くの者はこの質問だけでスパイスの世界の冒険を諦める。お前も冷やかしに来ただけだろう。」

“そんな事はない“という言葉が頭の中に反響したが、言い返せるだけの根拠と自信もないらしく、旅人は沈黙し途方に暮れた。

そんな旅人の前に一人の男が現れた。

「私はこのスパイスの世界『スパイシア』の道案内をしているカレー男と申します。」

と、簡単な自己紹介をすると、おもむろに地図のようなものを広げた。

「香りの国」「色の国」「辛みの国」と、三国志の様相を呈している。

そしてカレー男が言う、「何にでもコツがあり、カレー粉もまた然り。」

「そもそもスパイスとは何ですか?」旅人はふとそう思い、疑問をそのまま言葉にした。

「スパイスとは何か?良い質問ですね。」と、カレー男は少し考えてから、

「スパイスとは一言で申しますと、料理に良い効果をもたらすもの、と言ったところでしょうか。そしてこの地図に書かれている通り、スパイスの役割は次の3つです。」

① 香り付け(全てのスパイス)

② 色付け(ウコン、パプリカ、サフランなど)

③ 辛み付け(唐辛子、コショウ、生姜、山椒など)

赤唐辛子は、①~③のすべての効果がある。

「なるほど、膨大な数のスパイスも、その役割は必ずこの3つの組み合わせになるのですね。」

旅人は少し安心してそう言った。

「しかし、『これで安心』という訳にも行かないでしょう。顔にそう書いてありますよ。」

「そうなのです。先ほどあの木が口にした『20~30種類のスパイス』というのがどうしても頭から離れないのです。右も左も分からない私に、どうしてそんなに多くのスパイスを使いこなすことが出来るというのでしょうか。。。」

カレー男は不安そうな旅人から一旦目を反らし、カバンの中に手を入れると赤いマジックを取り出し、先ほどの地図に何かを書き足していく。

書き終えると、その地図を旅人に手渡した。

「まずあなたが触れるべきスパイスは8つです。地図にその場所と回るべき順番も記したので、これをお持ちください。8カ所の目的地にたどり着いた暁には『はじまりのカレー粉』を手にしている事でしょう。そして慣れてくると、新たな香りと刺激を求めて、さらなる冒険に出られることでしょう。その時にもしあなたが道に迷ったと感じたら、またこの地図のどこかの場所に戻ってくれば良いのです。」

旅人は地図を眺めて、今のところは要領がまだ呑み込めていなさそうだが、カレー男と名乗る男の事をどこか信用出来ると感じたのだろう、ありがたく受け取ることにした。

「通りすがりの私にこんなに親切にしていただいて、本当にありがとう。」

旅人はカレー男に礼を言い、地図を見ながら『クミン』と書かれた方角に向かって歩き始めた。

「唐辛子の入れすぎには注意してください。いつかまた。」

遠くからカレー男の声が聞こえた。

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【8種類のスパイスで作る『はじまりのカレー粉』】

・クミン 大さじ2

・コリアンダー 大さじ2

・ウコン 大さじ2

・カルダモン 小さじ1/2

・クローブ 小さじ1/2

・シナモン 小さじ1/2

・赤唐辛子 小さじ1/4 ※辛さ好きの方はもっと足してください。

・パプリカ 小さじ2

という訳で、本日のカレー教室は『カレー粉作り』についてでした。

あくまで基本ベースですので、少しずつ配合を変えて自分だけのカレー粉作りを楽しんでください。

キャニオンスパイスでは、不定期で工場見学付きのスパイス教室を開催することがありますので、インスタグラムホームページを是非チェックしてみてください!

このブログカレー教室で分かる通り、「カレーやスパイスを楽しむ」のが目的ですので、和気あいあいとやらせてもらっています。

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